20年後の自分の生活について考えたことありますか?

 リフォームするなら、憧れの空間を作りたいですよね。

 お風呂は広々、リビングはお洒落に・・・。

 テレビや雑誌に出てくる様な生活空間は素敵です。

 ではもし、その素敵な生活空間で、足が悪くなっていたら?視力が衰えていたら?どうでしょうか。

 「その時は施設に入るし、今は今過ごしたい空間を作りたい」という考えをしっかりとお持ちでしたら、今の時間を楽しめる空間をつくること、お進めします。

 では、ちょっと意地悪な質問。もし、次の瞬間、足の骨を折る様な事故を起こしたとき、あなたの憧れの空間は、あなたにとって過ごしやすく、優しい空間ですか? 

 何も20年後でなくても、人生何が起こるか分かりません。沢山のお金をかけてから、リフォームを「こうしておけばよかった」と後悔しない為に、ちょっと考えて下さい、と申し上げているだけなのです。

 私のお客様で定年退職され、お風呂が大好きで広々とした素敵なお風呂を入れた方がいました。数年後、奥様が足腰を悪くされて、そのお風呂は大きすぎて入れなくなってしまいました。夫婦でのんびり過ごす空間にしようとリフォームをされたのに、です。

 元気なうちから床の段差をなくせ、とか手摺をつけろ、と云っているのでもありません。どうせリフォームするならば、そのようないざという状態になった時に、対応できる様に考慮しておいた方が良いですよ、とご提案したいのです。

 ちょっと深刻な話をしますが、日本では自宅で最後を迎えたくても病院や施設で最後を迎える人が7割います。ほんの3割の人たちだけが、自宅で最後を迎えられているのです。

 人生最後の瞬間、最後のわがままが達せられないのが日本の現状です。やはり自宅で余生を過ごせている人の方が良い健康状態を保ち、安らかにおなくなりになる場合が多いそうです。近年の医療費高騰を受け、政府も自宅療養、在宅介護、そして医師の往診などに力をいれはじめました。

 入院費などのお金の問題以上に、やはり病院で過ごすより、住み慣れた我が家の方が何事も 気兼ねがない。そして、自分とともに年輪を重ねてきた我が家ならではの”癒し”がある。リフォームを考えている皆さんに、ぜひとも先々の自らの身の置き所を考えていただきたく、この一文をのせました。

 ちょっと、思いを巡らせてみて下さい。そしてこのページが皆さんのより良い日常生活の為に役に立てば幸いです。

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親御さんが要介護・要支援の方へ

 「介護」とは、入浴、排泄、食事等の日常生活の行為、行動を手助けすることを意味すると、「社会福祉及び介護福祉法」では説明しています。

 「手助けは必要だが、保護される必要はない」というように、障害を持つ方の中には少なからず”護”という言葉に抵抗を示す方もいます。

 その背景には「過剰介護や押付け介護」等の悪質な介護環境に悩まされてきた事情があるようです。

 手助けさえあれば、自分でできる、という場合は「介助」という表現をとりますが、「保護」の意味を含んだ「介護」が必要な人がいることも事実です。重症心身障害を持つ人、重度の知的障害をもつ人、重度の痴呆症高齢者の人たち。このような方々に必要とされるのは「心の介助」、つまり、自己選択、自己決定の際に、何らかの介助を行うのです。

 忘れてならないことは、援助をする側は、あくまでも本人の主体性、人権を尊重し、その代理人であるという基本姿勢を持ち続けることなのです。

 日本語の”介護”を表す言葉に英語の"CARE"があります。「気遣う、心配する、留意する。顧慮する、したがる、したいと思う、世話をする、面倒を見る、好く、愛する、望む」というような意味を含んでいます。

 障害のある人々に対して、愛をもって接し、喜びを持って彼らの主体性を尊重し、できないことに手を差し伸べる、ということで、とても深い意味を持ちます。

 介護は、寝たきりの人を沢山作り出す様な環境をていきょうするのではなく、自立した人間としての日常生活を送ることができるためのサポートをいいます。

 かといって、その本人の為に自らが犠牲になることを強要するものでもありません。介護する側も介護を受ける側も人間らしく、自立した個人として生活できる環境の創造を知恵を持って望むこと。一番大切なコトはお互い思いやる心でしょう。

 たくさんお話をして下さい。なかなか家族だと照れくさくて会話がなくなりがちですし、すぐにかっとなったりしがちです。でも、たくさん、お話しして下さい。色々なことを話ることで、きっとみんなにとって一番良い選択が導かれます。

 

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意外に多いんです、家の中の事故!

 国民生活センターが行った特別調査 家庭内事故に関する調査報告書(要約)によると、乳幼児や高齢者は交通事故死より家庭内事故死の方が多いそうなんです。

 一番多いのは階段からの転落。次いでお風呂での滑ったり、溺れたり、なんです。寒いところから熱い湯船につかって脳の血管や心臓がショックをうけた、またはお風呂で暖まった体で寒い脱衣場にでたら脳の血管や心臓にショックを受けた・・・これらを”ヒートショック”と称します。それらが原因で意識を失い、湯船で溺死する事例は枚挙にいとまがありません。

 また、屋内の段差による転倒など。普段の通りの普段の我が家、ある日突然・・・です。では何に気をつければいいのか?ですよね。

 まずは階段。踏み板面は広めに、勾配はあまり急にならず、蹴込みは低めに。なかなかスペースが取れない場合も多いと思いますが、毎日のこと、うっかり踏み外したり、足先が引っかかったりという、うっかりが命取りになります。ふみ面には滑り止め加工を施しましょう。また、踊り場を設けることで万一落ちても踊り場で止まることが出来ます。そして手摺は必須ですね。

 そしてお風呂。最近では浴室暖房や脱衣場にも暖房乾燥機を設置できます。屋内の温度差をあまりつくらないようにしましょう。また、脱衣場には壁掛けのパネルヒーターなども便利。お部屋を暖めてくれるし、タオルをかけておけば温かいタオルが使えます。

 手浴槽をまたぐ時の高さも大切です。ユニットばすならば適切なまたぎ幅ですが、作り付けのお風呂の場合は、またぎ幅は広くしないようにしましょう。足腰を痛めた時にまたげなくなってしまいます。

 また、腰をかけて足から浴槽へ入れるように、腰掛けスペースのあるバスタブや浴槽、もしくは作り付け造作をしておくと将来的にも安心です。併せて手摺の設置も行って下さい。後から施工では強度不足から欲しいところに手摺が設置できない、ということにもなりかねません。お風呂の出入り、浴槽の出入口、体を洗うのに座る場所、などにあらかじめ設置する計画もしておくと安心です。

 段差をなくす時、だいたい抵抗感をかんじられるのが、玄関のたたきと、廊下の段差がない間取りに対してです。靴のまま家の中で生活する習慣のない我々にとって、”見切り”のない玄関は釈然としません。段差はあってもいいのです。大きい段差は家の中の運動にもなるし、気をつけるもの。また、段差を解消する必要に迫られた時は式台を設置したり、段差解消機やスロープなどをつければ解決できます。気をつけるべきは”小さい段差”です。ドアの枠や敷居など、埋め込めるものは埋め込み、極力小さい段差がないような作りにするよう心がけて下さい。

 お洒落に、オモシロく、住んでいて楽しい空間作りは大切です。その基本にはやはり住みやすく安心できる空間が大前提だと考えます。長く暮らせる、そんな視点をベースにリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。

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