リフォーム事例
T邸 バリアフリー住宅リフォーム工事
【お客様情報】 T氏(80歳)妻(86歳)
【家族状況】  夫婦二人暮らし
【住宅状況】  木造2階建て
【疾患・障害】 T氏:透析療法の為週に3回通院。運動機能低下による歩行困難。
  妻:視力がほとんど失われている。骨折事故後、歩行困難。
【日常生活動作】T氏:ADLはすべて自立。
        妻:骨折治療の退院後、自宅では歩行器を使用。
【要望】    妻がトイレのわずかな段差につまずき転倒、腰の骨を折る大けがを
        負い入院。退院前に屋内を生活しやすい環境に整える予定。ADLは
        歩行器の使用、及びヘルパーさんの補助によりほぼ自立。入浴は施設
        の入浴サービスを利用。

 夫婦二人暮らしのT氏。お子様は自立され、離れた土地でそれぞれご家族をもたれ、生活を送られています。一緒に住んでいないこともあり、施設への入所も検討しましたが、やはり住み慣れた我が家に住み続けたい、という思いがあり、リフォームされることになりました。

 リフォームのご要望は奥様の生活範囲内での段差解消と、家の中の段差がある出入口箇所全てに手摺を設置すること、トイレの便座面を高くして自動洗浄にすること。寝室から洗面所まで遠いので、寝室の中に洗面台を設置すること、お風呂に手摺を設置することでした。 

奥さんがつまづいて転倒した段差
 寝室側に洗面台を設置する為の床下点検をしました。幸い、トイレ側から給排水をのばせることが確認できました。
 入院中の奥さんに一時退院していただき、ケアマネージャーさん、ご家族、作業療法士さん立ち会いのもと家の中を検討しました。
リフォーム前 リフォーム後
廊下を挟んで部屋毎に段差のレベルが違うのでスロープをご自分で設置されていました。
 しかし、廊下をトイレから手前、手前からトイレに向かう時、スロープに足を取られて転倒する恐れもありました。
 コストを抑える為に奥さんが移動する空間の段差解消を行いました。
 廊下を居間のレベルに合わせて段差を解消し、手前側と左側の部屋にスロープをつけ、引っかかりのないように3mm以下の段差となるように床にすりつけました。
 廊下から居間へくるとき、手摺を設置できる壁がありませんでした。
 昼間はこの部屋で過ごすのでトイレに行く時等、歩行器を使わずに伝い歩き出来るような工夫が必要でした。
 話し合いの結果、引き戸を外して真ん中に柱を立て、手摺を設置することとなりました。
 そして、廊下の反対側にある手摺に安定した姿勢でつかまれるように手摺を今川から廊下側に回り込ませた上で立ち上げました。
 また、引き戸のレール部が溝になってしまうので、溝にも木を埋め込み段差解消としました。

 トイレまでの廊下も手摺を設置するにあたり、右側には収納扉があり、左側はトイレドアの戸当たりとなっています。
 右側にある収納の上下間の部分に手摺を通せば、という案もありましたが、その位置では高すぎる位置でした。
 話し合いの結果、手摺は左側に設置し、トイレの扉は押し開き戸としました。本来は押し開きでは、中で人が倒れた時に扉が開かなくなるので採用しませんが、幸いトイレが縦に長く、スペースが十分に確保されていたのでこのようにしました。
 トイレは暖房便座となっていましたが、手摺がなく、また便座面が通常の高さなので、立ち上がりに苦労されていました。
 その上、振り向いて水を流す動作が不安定でした。
 トイレには補高便座を付け、自動洗浄機能付きの温水洗浄機(TOTOのウォシュレット)を設置しました。下の写真が補高便座です。


 L型の手摺が良い塩梅で窓と窓の間に収まる距離がとれました。
 平らな棚付きにして、握って立ち上がるより、棚を押して立ち上がる方が身体の安定がより良いと判断し、この手摺を採用しました。

(温水洗浄機のリモコンは写真撮影後後設置しました)

 お風呂は下半分はコンクリートブロック・タイル張りで強度がありましたが、上が強度不十分で縦長の手摺が設置できませんでした。

 浴室と脱衣の段差はご自分ですのこを設置され、段差解消をされていました。

 浴室の出入口脱衣側にオフセット手摺を設置し、続いて横長手摺、そして浴槽への出入り用にオフセット立て手摺を設置しました。
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